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2022/07/31 コミック

『1年A組のモンスター 9巻』の感想(ネタバレあり)

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「1年A組のモンスター 9巻」を読みましたので、感想を書きたいと思います。
ネタバレありの感想になります。

つばきに面会しなければ、いじめの記事の公開を止めないと菅野弁護士に脅された自見先生。
その言葉に自見先生は笑顔を見せます。
そして、つばきに会いに行きます。
自分から行くことはしないが、脅されたら行動する。
自分が責任を負いたくないという行動の表れでしょうか。

恵利香が何故つばきを脅して、様々な悪事を働かせたのか。
その理由を知りたいつばきは、自見先生に協力を要請します。

しかし、断る自見先生。
「一生誰とも深く関わりたくない」と明確に拒否します。
この辺りの自見先生は辛そうな顔をしています。
過去のトラウマを思い出しているのでしょうか。

恵利香を止めなければ、次は渚沙をターゲットにして問題が続くという言葉にも「疲れるなぁ…」の一言で拒絶。面会室を後にします。

強めの薬を飲んだからか、自見先生が倒れます。
菅野弁護士と桃達に連れられ、自見先生の家に向かうことになります。

寝ている自見先生に寄り添う桃。
図らずも自見先生とキスしてしまいます。

「ごめんなさい、ごめんなさい黒崎さん…!」と謝る自見先生。
この発言と前巻に登場した自見先生と黒崎百合子がキスする写真。自見先生が百合子に過去に脅されていたことがわかりました。

自見先生が過去を思い出します。
百合子が自殺することになった城杏学園いじめ自殺事件。
同級生が百合子をいじめ、担任だった自見先生がそれを放置したという事件ですが、どうやら実際は違っていたようです。

自見先生が城杏学園に新任教師として赴任する前、現在の季園女子高等学校理事長である黒崎佳乃子と話しているシーンが出てきます。
二人は先輩後輩の関係だったのですね。しかも佳乃子は自見先生の憧れの人でした。この頃は仲が良さそうにしています。

事件後、自殺未遂を起こし、入院している自見先生と佳乃子が会います。
自見先生は精神的に壊れている状態でした。
しかし、事件の経緯を世間に知られることを恐れ、そんな状態でも教師を辞めることができませんでした。
妹の百合子のことについて何も話さなかった佳乃子を恨む自見先生。
自見先生は、佳乃子に妹の百合子の事件を世間に話さない条件に就職等の融通を利かせるよう脅迫します。
こうやってお互いの関係が悪くなったのですね。
佳乃子は自見先生と百合子がキスしている写真を、自見先生は百合子の事件の証拠を持つことで、前巻に出てきた「相互確証破壊」の状態でお互いの関係を保つことになります。

自見先生が過去の動画を観ます。
そこには、百合子を中心にクラスメイトが自見先生をいじめるシーンが映っていました。
タバコの根性焼き等、中々エグいことをしています。
百合子を中心にクラスぐるみで自見先生をいじめていたことがわかりました。

学園の記者会見の日。
つばきの問題について、理事長である佳乃子は自見先生についてほとんど触れず、無難に会見を終わらせます。

しかし、自見先生は過去のことを思い出してしまい、フラッシュバックを起こしかけます。
薬を飲むと周りに迷惑をかけるため、階段隅でひっそりと休む自見先生。
そこに恵利香がやってきます。
大丈夫ですか?と声を掛け、手をのばす恵利香。
その手が意味するものとは…
というところで本巻は終わりました。

 

ついに自見先生の過去が明かされましたね。
流れとしましては、

  • 城杏学園に新人教師として赴任。
  • しかし、百合子を中心としたクラスぐるみのいじめに会ってしまい、精神的に追い詰められる。
  • その後、百合子の悪事に耐えられなくなったクラスメイトの一部が百合子を殺害?
  • 殺害したクラスメイトと学園を守るため、学園側は百合子がクラスメイトからいじめられ、担任もそれを放置、最終的に自殺したという筋書きで世間に公表。
  • 結果、自見先生は社会的にも追い詰められることになり、自殺未遂。
  • その後、学校を転々として現在の季園女子高等学校に来た。

こういう感じでしょうか。

今まで強者ポジションにいた自見先生ですが、本巻では怯えた顔を見せる等、弱い部分が表れてきます。
恵利香には、その部分を突かれてしまうのでしょうか。

どういう展開になるのか、次巻も楽しみです。

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