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2022/07/29 コミック

『GIANT KILLING 61巻』の感想(ネタバレあり)

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「GIANT KILLING (ジャイアント・キリング) 61巻」を読みましたので感想を書きたいと思います。
ネタバレありで書いていきます。

最初は代理人香田と椿の話し合いから始まります。
「ETUのみんなに気持ちよく行ってこいと言われたい」という椿。
選手生命は短い、クラブに対する不義理になっても出ていきたいと言ったり、0円移籍する選手がいる中、クラブに恩を返したいという。
選手のキャリアは大事ですが、クラブや人との関係もまた大切です。
本人も理想論とは言っていますが、正しい選択だと思います。

その思いに応えたいという香田。
「選手のステップアップが悲しいものであってはならない」
選手時代の達海監督を思い出しながら答える姿は、過去に対する後悔が伝わってきます。
そして、椿に全身全霊のサポートを約束します。
代理人の話で、国際大会に出る選手の家族のために、家族全員分の試合会場までの飛行機やホテルの予約、さらに現地でのサポートまで行ったという話を昔に読んだことがあります。
ダーティーなイメージがある代理人ですが、ありとあらゆるサポートを行い、選手がフットボールに集中できるように努めています。

ついにETUと鹿島との首位攻防戦に向けて話が動き出します。
鹿島では、アイルトンというクラブレジェンドが登場します。(ジーコがモデル?)
新気鋭のクラブと何度も優勝している伝統のクラブの決戦。
物語は、鹿島が持つ強さに焦点を当ててきます。

昔からのブレない哲学があり、いわゆる勝利のメンタリティを持つ鹿島。
取材に来た藤澤が練習にヒリつくような緊張感を感じていましたが、彼らが背負っているのは自身やチームだけでなくクラブの歴史そのもの。
勝利に対するハングリーさが作中からも伝わってきました。

一方のETU。
相変わらずの一見よくわからない練習をやっていますが、選手達はその中で練習の目的を探し、理解しようと努めているようです。
もはや昔のETUとは違います。

伝統を持つ鹿島に対して、ETUはモチベーションで勝負に挑むと達海監督は選手達に伝えます。
話の中で、達海監督は「モチベーションの正しい使い方」という言葉を使います。
単純にやる気を持つだけではなく、目標を見据えて、本気で努力する。
ETUの選手達は1年を通して、この力を身に付けています。

試合の日になりました。
二人の監督がロッカールームでチームにぞれぞれの言葉でチームを鼓舞しています。
リアリティのある言葉で、読者の私も思わず魅入ってしまうほどの内容でした。

ついにキックオフ。だが試合の行く末は、次巻への持ち越しになりました。

 

相変わらず面白い内容でした。どういう試合展開になるのか、結果はどうなるのか、次巻が本当に楽しみです。

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