『幼女戦記 25巻』(コミック版)の感想(ネタバレあり)

「幼女戦記 25巻(コミック版)」の感想を書いていきます。
南方大陸の任務を終え、首都ベルンに戻ったはずのターニャ達第203大隊。
しかし、今度は東に向かっているみたいです。
どうしてこうなったのか。
話は少し前に戻り、ベルンに到着したターニャ達。
レルゲン大佐が直々に迎えてくれます。
ターニャを警戒しているレルゲン大佐にしては、やけににこやかな対応をしてきます。もう何かがある気配しかない…
案の定、次の任務を言い渡されます。
なんとか任務を拒否したいターニャ。しかし、彼女には断るという選択肢はありません。立派な社畜精神。こうして、次は東に向かうことになりました。
次は秘密作戦になるようです。
東のルーシー連邦が近々帝国に向けて大規模の攻勢作戦に出る可能性が高いとのこと。
そこで、第203大隊は、ルーシー連邦内で密かに諜報活動しつつ、戦争になった場合は実力行使で後方から撹乱するという作戦になります。
状況的にも帝国側は戦争が起きるのは確実と見ており、実質戦争のための準備作戦になりました。
来る戦争に向けて、腹をくくるターニャ。
相手は共産主義国家なので、捕虜になったらろくでもない未来が待っています。
史実でもソ連に投降した日本兵が極寒のシベリアでひどい扱いで働かされていたのは有名な話ですね。
しかし、第203大隊がこの時代の赤軍に劣るとは思えないと考えます。
中央もまた同じ考えのようです。
ルーシー連邦は、宗教及び魔術排斥運動によって、魔導師戦力をのものが欠如しているとのこと。
戦地でターニャが自由に動けるようにゼートゥーア少将が何かと融通していることについて、危惧しているレルゲン大佐。
ゼートゥーア少将は、ターニャの意見を蹴って、ブレスト軍港を攻撃せずド・ルーゴを逃したことを後悔しているようです。
同じことが起きないようにターニャに一定の裁量権を与えているように見えます。
あのときの判断によって、軍による戦争を終わらせるタイミングを失ったと考えるゼートゥーア少将。
政治によって戦争が収まることを願います。
しかし、政治側の閣僚は軍によってでしか戦争を終わらせることしかできないと考えているようです。
帝国は、戦争の終結の機会を失いました。
ルーシー連邦が帝国に宣戦布告します。
多方面に戦線を抱え、兵力不足に悩む帝国。
ついに学生等を含めた国家総動員で当たることになりました。
ルーシー連邦に既に浸透していたターニャ達第203大隊。
後方からルーシー連邦の前線に攻撃を仕掛けます。
魔導大隊に対して、有効的な反撃手段が無いとみたターニャ。
以前のダキアと同じようにルーシー連邦の首都モスコーに急襲することを考えます。
史実では、ナポレオンやヒトラーでも果たすことができなかった首都攻撃。
ターニャは成功させることができるのでしょうか。
といったところで本巻は終わります。
ついにルーシー連邦との戦争が始まりました。
独断で連邦の首都モスコーの急襲を考えるターニャ。
ダキアではうまくいきました。
ブレスト軍港では止められた結果、実態が悪化しました。
今まではターニャの判断通り行っていればうまくいきましたが、今回はどうなるのでしょうか。
次巻を楽しみにしております。